2011年 05月 03日
結婚式に招かれました |
29日、夫の親友の結婚披露パーティーに私も呼んでいただき、出席しました。
3月から、福島第一原発の事故を取材する仕事をしています。大事な仕事ではあるのですが、政府も東京電力も事故の深刻さについての自覚がなさすぎで、自分の故郷、大事な農地や漁場が放射能に汚された人たちの怒りや悲しみや不安について、果たして何分の一くらい想像できているのだろうか、と思うと暗い気持ちになってしまうことがしばしばでした。
一方で「科学にかかわる仕事がしたくて東京に来たのだから、いまがんばらなくていつがんばるのよ」と思いながら、気の重さが伴いました。
私の元気のない様子を見た夫は、「体調も悪そうだし、29日は家で休むかい?」と心配しましたが、「お祝いごとだから出る!」と言い張って出かけたのでした。
パーティーは、主役の二人がいろいろ考えて準備したであろう演出、新婦が新郎のために招いたサプライズゲストに新郎が驚きと感激で涙ぐむ場面もあったり、ゲストとお互いのために気配りしたことが分かる内容で、微笑ましく暖かいものでした。新婦は明るくハキハキしながら、優しさを持った人という印象でした。
招待状は早々にいただいていましたが、準備中に東日本大震災がありました。パーティーの終わりのあいさつによると、やはり、予定通り開催できるか、新郎新婦やご家族は心配したそうです。どのような影響がどの程度でるか予測できないのだから、大変だったろうと思います。
つい自分にひきつけて、「こうやって多くの人が自分にとっての震災を乗り越えていくのかもしれない」と思ってしまいました。受ける被害の大きさは被災地の方々と比較にならないでしょうが、震災はさらに広い地域(新郎新婦の居住地は北海道)の人たちに影響を与え、その人たちも自分なりの大震災を経験しているのだと思ったのです。
会場を出る際、新郎に「お招き下さってありがとうございました」と話しかけると、新郎は「こちらこそありがとうございます」とおっしゃっていましたが、結婚式に招かれて、自分がこんなに励まされたことはありませんでした。新郎のKさん、新婦のMさん、ありがとうございました。
3月から、福島第一原発の事故を取材する仕事をしています。大事な仕事ではあるのですが、政府も東京電力も事故の深刻さについての自覚がなさすぎで、自分の故郷、大事な農地や漁場が放射能に汚された人たちの怒りや悲しみや不安について、果たして何分の一くらい想像できているのだろうか、と思うと暗い気持ちになってしまうことがしばしばでした。
一方で「科学にかかわる仕事がしたくて東京に来たのだから、いまがんばらなくていつがんばるのよ」と思いながら、気の重さが伴いました。
私の元気のない様子を見た夫は、「体調も悪そうだし、29日は家で休むかい?」と心配しましたが、「お祝いごとだから出る!」と言い張って出かけたのでした。
パーティーは、主役の二人がいろいろ考えて準備したであろう演出、新婦が新郎のために招いたサプライズゲストに新郎が驚きと感激で涙ぐむ場面もあったり、ゲストとお互いのために気配りしたことが分かる内容で、微笑ましく暖かいものでした。新婦は明るくハキハキしながら、優しさを持った人という印象でした。
招待状は早々にいただいていましたが、準備中に東日本大震災がありました。パーティーの終わりのあいさつによると、やはり、予定通り開催できるか、新郎新婦やご家族は心配したそうです。どのような影響がどの程度でるか予測できないのだから、大変だったろうと思います。
つい自分にひきつけて、「こうやって多くの人が自分にとっての震災を乗り越えていくのかもしれない」と思ってしまいました。受ける被害の大きさは被災地の方々と比較にならないでしょうが、震災はさらに広い地域(新郎新婦の居住地は北海道)の人たちに影響を与え、その人たちも自分なりの大震災を経験しているのだと思ったのです。
会場を出る際、新郎に「お招き下さってありがとうございました」と話しかけると、新郎は「こちらこそありがとうございます」とおっしゃっていましたが、結婚式に招かれて、自分がこんなに励まされたことはありませんでした。新郎のKさん、新婦のMさん、ありがとうございました。
by yasuko_kanda
| 2011-05-03 01:17
| 日記