2007年 01月 09日
映画「硫黄島からの手紙」(アメリカ) |
「父親たちの星条旗」と対になる硫黄島二部作の二作目。
同じ硫黄島での戦闘をテーマに、今度は日本側から描いている。前作同様、戦闘の恐ろしさが印象に残る。
米軍も日本軍も、相手が敵となれば無残な殺人をすることを「父親…」でも今回も描いているのは、戦争そのものの本質を、どちらの国が一方的に正しくて、どちらかが悪いという理屈では割り切れないものであると製作者たちが見ているからでしょう。
前作で英雄が登場しないように、この映画でも登場人物たちは特別な人間ではない。
栗林中将は、部下を大切にする上官として描かれるが、英雄ではない。
圧倒的な戦力の差には抗いきれない。
二宮和也演じる兵士はえらく厭戦的で、穴を掘る作業をしながら「こんな島アメリカにやっちまえばいいんだ」とつぶやく。ある意味冷静な人物として登場する。
「現実に、兵士がこんな気分でいられたのかな」と思ってしまった。
日本軍の兵士をこんな風に描くのは異例ではないかな。
意に反して召集された兵士たちは内心どんな気持ちだったんだろうか、と考えてしまった。
映画では戦闘から六十年後に、日本の兵士たちが家族へあてて書いた手紙が見つかるという設定だし、二宮演じる西郷が妻にあてて手紙を書く場面も出てくるから、彼らが本心では家族のもとに帰りたいと願っていたことを前提としているんだけれども。
それはそうだけれど。
同じ硫黄島での戦闘をテーマに、今度は日本側から描いている。前作同様、戦闘の恐ろしさが印象に残る。
米軍も日本軍も、相手が敵となれば無残な殺人をすることを「父親…」でも今回も描いているのは、戦争そのものの本質を、どちらの国が一方的に正しくて、どちらかが悪いという理屈では割り切れないものであると製作者たちが見ているからでしょう。
前作で英雄が登場しないように、この映画でも登場人物たちは特別な人間ではない。
栗林中将は、部下を大切にする上官として描かれるが、英雄ではない。
圧倒的な戦力の差には抗いきれない。
二宮和也演じる兵士はえらく厭戦的で、穴を掘る作業をしながら「こんな島アメリカにやっちまえばいいんだ」とつぶやく。ある意味冷静な人物として登場する。
「現実に、兵士がこんな気分でいられたのかな」と思ってしまった。
日本軍の兵士をこんな風に描くのは異例ではないかな。
意に反して召集された兵士たちは内心どんな気持ちだったんだろうか、と考えてしまった。
映画では戦闘から六十年後に、日本の兵士たちが家族へあてて書いた手紙が見つかるという設定だし、二宮演じる西郷が妻にあてて手紙を書く場面も出てくるから、彼らが本心では家族のもとに帰りたいと願っていたことを前提としているんだけれども。
それはそうだけれど。
by yasuko_kanda
| 2007-01-09 18:05
| 映画