2006年 11月 29日
新聞の記事から |
日本共産党の仁比聡平参院議員が国会質問で北九州市の校長自殺について取り上げ、今まで報道されていなかったいきさつが明らかになった。校長は、いじめへの対応もして、市の教育委員会とも情報を共有していたが、マスコミで「いじめ隠し」と報道されると、市教委の態度が変わり、教育長から「なぜ報告しなかったのか」と叱責を受けたといいます。そして市教委が同席しないで校長が記者会見を開いた翌日自殺したといいます。(「しんぶん赤旗」)
「なにか問題が起きたときは、一人で責任を負わなくてはいけない」という気持ちに校長が追い込まれているのではないか、と推測していましたが、悪い形で当たってしまいました。校長は信頼を裏切られたことで絶望に投げ込まれて死を選んだのではないでしょうか。教育委員会は、学校で問題が起きたときに最後まで責任を持って相談に乗れる機関でなければ、存在意義が問われるはずです。
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帰国して肉親を探していた中国残留日本人孤児の一人(張盛華さん)について、姉ではないかという女性が名乗りでて、DNA鑑定をすることになったといいます(「朝日」夕刊)。最近になって、残留孤児と、日本にいる肉親と思われる人に血縁関係があるかどうかを判断するのに、DNA鑑定が使われるようになりました。
「新しい科学技術が親子や兄弟のきずなを確かめることに使われている」と最初は良いことのように感じたのですが、こういう技術がある21世紀まで問題を持ち越さずに、もっと早くに残留孤児の問題の解決に国が乗り出していれば、手がかりだってもっと多くて、大勢の人が若いうちに日本に帰国できたはずだとも思います。ほかの手がかりが少なくて、DNA鑑定に頼らなくてはいけないほど遅れたという言い方もできるかもしれません。
もっとも、張さんの場合は、最初は政府が残留孤児と認める要件に合わなくて、何十通も手紙を書いて、16年かけてやっと来日調査にこぎ着けたということです。今にいたっても、日本政府は問題解決に消極的です。今となっては、DNA鑑定にたどり着くまでの過程こそ問題にするべきですね。
「なにか問題が起きたときは、一人で責任を負わなくてはいけない」という気持ちに校長が追い込まれているのではないか、と推測していましたが、悪い形で当たってしまいました。校長は信頼を裏切られたことで絶望に投げ込まれて死を選んだのではないでしょうか。教育委員会は、学校で問題が起きたときに最後まで責任を持って相談に乗れる機関でなければ、存在意義が問われるはずです。
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帰国して肉親を探していた中国残留日本人孤児の一人(張盛華さん)について、姉ではないかという女性が名乗りでて、DNA鑑定をすることになったといいます(「朝日」夕刊)。最近になって、残留孤児と、日本にいる肉親と思われる人に血縁関係があるかどうかを判断するのに、DNA鑑定が使われるようになりました。
「新しい科学技術が親子や兄弟のきずなを確かめることに使われている」と最初は良いことのように感じたのですが、こういう技術がある21世紀まで問題を持ち越さずに、もっと早くに残留孤児の問題の解決に国が乗り出していれば、手がかりだってもっと多くて、大勢の人が若いうちに日本に帰国できたはずだとも思います。ほかの手がかりが少なくて、DNA鑑定に頼らなくてはいけないほど遅れたという言い方もできるかもしれません。
もっとも、張さんの場合は、最初は政府が残留孤児と認める要件に合わなくて、何十通も手紙を書いて、16年かけてやっと来日調査にこぎ着けたということです。今にいたっても、日本政府は問題解決に消極的です。今となっては、DNA鑑定にたどり着くまでの過程こそ問題にするべきですね。
by yasuko_kanda
| 2006-11-29 22:27
| ニュース